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血球成分除去療法は、私が兵庫医科大学消化器内科(講師)在職中、10数年かけて炎症性腸疾患治療として開発・発展させ、
世界に先駆けて健康保険適応治療として日本全国に普及させた治療法です。これは一種の体外循環治療で、全血液を一時的に体外に取り出し、
腸の炎症を悪化・慢性化させている原因の一つである異常に活性化した白血球(顆粒球、単球、リンパ球など)を効率良く取り除き、炎症に伴う症状の改善をもたらすものです。
本治療が新たに潰瘍性大腸炎の治療として使用されるようになり、従来の治療薬(ステロイド剤やサリチル酸製剤)で病気をコントロールできなかった潰瘍性大腸炎患者様の7~8割がコントロール可能となり、内科的治療による改善率が飛躍的に向上するようになりました。
現在、保険適応の血球成分除去療法には①白血球除去療法(leukocytapheresis: LCAP)と②顆粒球吸着療法(Granulocytapheresis:GCAP)の2種類があります。治療に伴う有害事象(副作用と臨床検査値の異常)は
約5%と少なく、すべて軽度でかつ一時的なものです。治療中に一時的に血中白血球数は減少しますが、体内に貯蔵されている白血球が動員され、白血球減少症などの問題は出現しません。また、重篤な副作用の報告もありません。
実際の血球成分除去療法の順序
実際の治療を具体的に説明しますと、腕の血管(肘窩静脈)、それが細い人は大腿の血管(大腿静脈)にカテーテル(細い管)を挿入し、
血液が固まらないように抗凝固剤を加え、血液を体外に取り出し、白血球等を吸着する特殊なフィルター(糸状の膜)
またはビーズ(球状の粒)が入った円柱状の容器に毎分約30~50mlの速さで通過させ、通過している間に白血球を吸着除去します。
そして容器から出て来た治療後の血液を再び患者様の別の血管より体内に戻す事を連続して施工致します。治療時間は治療前後の処置(血圧測定、体温測定、医師の診察など)を含め約1時間半~2時間で、
合計約1,800~3,000mlの血液を処理致します。治療回数は、臨床症状や大腸内視鏡(大腸カメラ)の結果によって異なりますが、週1回計10回の治療が可能です。
当院での治療について
大学病院や大病院でしか受けられなかった白血球除去療法、安全性と効果が高くなった免疫調節剤:タクロリムス(プログラフ、免疫抑制剤)、レミケード※やヒュミラなどの抗TNFα抗体治療である生物学的治療を、入院せず外来で受けて頂くことができます。ただし、難治の定義に入り、入院を必要としない程度の患者様の場合であり、症状が重篤な場合は入院治療が必要です。
※当院では、より安全にレミケードを調剤する為に、微生物の混入を防ぐ無菌調剤室を導入しております。
上記の治療が効果の無い場合や、外科治療が必要な場合は、院長の出身である兵庫医科大学病院にお願いすることも出来ますし、金曜日に診療に来られている兵庫医科大学下部消化管外科臨床教授の池内 浩基先生(潰瘍性大腸炎・クローン病の手術件数は日本有数で、日本の炎症性腸疾患外科の第1人者)に相談したり、セカンドオピニオンを得たりすることが可能です。忙しい大学病院では聞けない事も時間を取って説明してくれます。
治療は、学校やお勤め帰りに受けて頂けますし、近くの会社・専門学校の方々は昼休みを利用して受けて頂くことが可能です。
まずはお電話で予約後、お気軽に受診して下さい。
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